ファフナー8
18~20話目の感想。
17話目までが一人称わたしの物語でありその締め括りとして一騎がカノンと対話して終わったことによりここから二人称であるあなたの物語へと変化している。
その結果は話の節々での変化で現れている。
総士が仲間に混じっていることやカノンが一騎へとはっきり意見を言うことや一騎と真矢が親ときちんと向き合うという形で。
何よりも大きいのは一騎がきちんと相手と向き合うことを決めたことにより親である総士と真矢から自立したことにより真矢がファフナーに乗り真矢の物語が始まったことだ。
そして人と向き合う話になったことで普通の人を表現している健児と咲良と衛の話も動き出すことになる。
視聴者の視線を表すカノンと甲洋の変化により対話の相手もはっきりと変化しているというのを表している。
こうしてみるとファフナーが普通の物語でないものだったのがようやく普通の物語になったとわかる。
それを人にプロットを渡して作れでは無茶もいいとこだろう。